2023/02/07 16:53

胡蝶蘭の適正温度は、18度から25度目安になります。胡蝶蘭は南国の花ではありますが、30度などの高い温度にするよりは、やはり20度台前半にしてあげると良いでしょう。
それで胡蝶蘭の場合、温度差は要注意です。なるべく20度台前半を維持するのが望ましいのです。ある時の温度は23度だったのに、数時間後に12度前後になってしまうのは、あまり好ましくありません。
そもそも温度差がある状態は、人間にとっても好ましくありません。あまり急激に温度が変化してしまうと、体調不良になってしまう傾向があります。
よく季節の変わり目になると、多くの方々は体調不良になっているでしょう。季節の変わり目は温度差が大きいので、体調を崩しやすいのです。
それは胡蝶蘭も同様です。急激に温度が変化してしまえば、胡蝶蘭の状態も悪くなりかねません。
このため胡蝶蘭を育てるなら、温度は適切に管理する必要があります。中でも冬の時期は要注意です。四季を通じて、冬は温度管理が一番難しいのです。
冬の時期は、少なくとも15度以下にならないよう配慮する必要があります。冒頭で触れたような温度が理想なのですが、15度ぐらいまでは耐える事はできます。しかし15度を下回ってしまいますと、胡蝶蘭は休眠状態になってしまうのです。何とかして15度以下にならないよう配慮する必要があります。
少なくとも、胡蝶蘭を置く部屋は要注意です。当然ですが、15度を下回ってしまう部屋に胡蝶蘭を置くべきではありません。
冬のシーズンは、発泡スチロールも上手く活用してみると良いでしょう。発泡スチロールには、断熱性があります。発泡スチロール製の箱の中に胡蝶蘭を入れておくだけでも、だいぶ温度低下を防ぎやすくなります。発泡スチロールが無い時は、ひとまず段ボール製の箱でも構いません。
夏の時期も、意外と要注意です。冬ほど温度管理は難しくありませんが、それでも胡蝶蘭の状態が悪くなりやすい時期だからです。
夏の場合、20度を超える日に胡蝶蘭は外に出さない方が良いでしょう。温度が安定しやすい室内に置いておく方が無難です。
特に真夏の時期になりますと、急激に温度が高くなりやすい傾向があります。西日が差し込む部屋ですと、夕方頃には温度も高くなりやすいです。
夏は、室外は温度が変化しやすいので、あまり胡蝶蘭は置かない方が良いでしょう。室外というより、室内がおすすめです。気温があまりにも高い日には、胡蝶蘭は冷房がきいている部屋で保管する方が無難です。
春のシーズンは、夏や冬ほど温度管理は難しくありません。比較的ケアしやすいシーズンですが、直射日光は要注意です。日光が当たってしまうと、どうしても温度差も大きくなってしまう傾向があります。胡蝶蘭が置かれている場所には、直射日光が当たらないよう配慮する方が良いでしょう。
また春のシーズンは、日によっては夜に寒くなってしまうケースがあります。特に春になったばかりのシーズンは、まだ冬の名残りもありますから、夜には気温が大きく下がってしまう傾向があります。
夜が寒くなりそうな時は、状況に応じて胡蝶蘭を移動するのも大切です。寒い部屋に胡蝶蘭を置き続けるのではなく、暖かい部屋に移動してあげる方が良いでしょう。
春だけでなく、秋も温度管理しやすいシーズンではあります。しかし秋の時期も、たまに温度が急激に変化する事もありますから、注意が必要です。
特に10月や11月など冬が近い時期は、要注意です。その時期になると、夜は急激に寒くなってしまう事があります。春と同じく、冷え込みそうな夜には暖かい部屋に胡蝶蘭を移動してあげる方が良いでしょう。
つまり胡蝶蘭に関する温度を管理するためには、状況に応じて置き場所を変えてあげると良いのです。1つの場所に置き続けるのではなく、温度が変化しそうな時には、移動してあげる方が無難です。
なお胡蝶蘭は、リビングやダイニングに置くのはあまりおすすめできません。その2つの部屋は、夜の時間帯は冷え込みやすいからです。
リビングとダイニングという部屋は、昼の時間帯は温度は安定している傾向があります。昼の時間帯は空調がきいているので、温度差が生じづらいからです。しかし夜の時間帯になると、リビングやダイニングの気温は低くなる傾向があります。できる事なら、リビングやダイニングに胡蝶蘭を置くのは避けるべきです。
しかし冬などの時期は、話は別です。冷え込む時期ですと、リビングやダイニングは温度が比較的安定している傾向があります。夏の時期も、かえって他の部屋よりは気温が安定している事が多いです。ですから夏や冬だけは、その2つの部屋に胡蝶蘭を置いてみる選択肢もあります。ただしその部屋に胡蝶蘭を置くなら、やはり空調は必要です。エアコンは運転させて、部屋の温度を安定させるべきです。
ちなみに胡蝶蘭にとって一番おすすめの部屋は、玄関です。他の部屋と比べると、温度は比較的安定する傾向があります。
いずれにせよ胡蝶蘭にとっては、「温度差」だけは禁物です。冒頭で触れた20度台前半という温度を維持すると共に、気温があまり変化しないよう配慮する必要があります。