胡蝶蘭の形の花と受粉について

2015年4月3日

こんにちわ。最近暑かったり寒かったり雨降ったり・・安定しないですね。
4月に入り、私の会社に胡蝶蘭が届きました。やっぱり胡蝶蘭もらうとテンションが上がりますね!

さて、今日もお話を紹介します!
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胡蝶蘭は、洋ランの一種で人工交配により園芸用の新品種がさかんに作り出されており、属間雑種などでは原種にない特徴のランも生じています。

その場合でもランが虫媒花として採ってきた工夫を花の形にかいま見ることができます。
洋ランはポリネーター(花粉媒介動物)によって花粉が運ばれ、受粉が行われます。

花は左右対称の形をしており、外花被片3枚と内花被片3枚から構成されています。
形状と配置の点から、外花被片は背萼片(ドーサルセパル)と側萼片(ラテラルセパル)にわかれ、
内花被片は側花弁(ペタル)と唇弁(リップ)にわかれています。特に唇弁は品種毎に特殊な形に進化しており、
受粉のために重大な役割を担っています。時に唇弁は蜜標で美しく飾られ、ポリネーターの着地点にもなっています。

またある種では、苞葉が花弁様の形態をしていることもあります。
蕊柱(ずいちゅう(コラム))は、雄しべと雌しべが合着してできた構造物で、ラン科に特徴的です。

ずい柱の先端には葯帽があり、その奥の葯室には粘着体付きの花粉塊が納められています。
柱頭はずい柱の下側にあり、成熟するとその表面が粘液で覆われます。

ラン科の受粉は、花粉がぎっしりつまった花粉塊をポリネーターに運ばせ、一度に受粉させるという独特な方法で行われます。
この理由については、一つの果実に数万から数十万という莫大な数の種子が入っていることに関係あります。

ポリネーターは蜂を始めとする昆虫やハチドリなどの小鳥が考えられます。受粉の過程について虫を例に考えてみます。

花の魅力に引き寄せられた虫が唇弁にとまって花の奥に入ろうとすると、
葯帽の隙間からのぞいていた粘着体がその虫の頭~背中に付着します。

すると、粘着体とつながっている花粉塊が引き出され、虫に運ばれることになります。その虫が別の花に入ろうとしたとき、
花粉塊は粘液に覆われた柱頭にトラップされるのです。その後、花粉塊は粘液により膨潤し、柱頭の組織に巻き込まれ吸収されます。

受粉は、正確に言えばこの段階のことです。

そして莫大な数の花粉管がずい柱の中を胚珠に向かって伸びていき、受精となります。
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